講師紹介

教科の指導方針と年間スケジュール

講師より科目ごと指導方針と年間スケジュールをご紹介いたします。

理系館の物理指導の基本

佐藤先生

佐藤先生

「高校物理」にとらわれず、「物理学」の習得を目指します。

受験で物理を使う前提として、3つの大きなギャップがあることを知っていてください。

試験の位置づけとしてのギャップ

大学入試は―物理に限りませんが―第一線の研究者が作成しています。入試の物理では理系の専門課程を学ぶ者として物理学の考え方をしっかり理解しているかどうかを第一線の研究者(物理学者)が聞いてきます。もちろん、公式に当てはめるだけの問題は聞いてきません。さらに、入試はその大学のメッセージでもあり、原則的に1年に1回です。ですから、本質的な凝った問題を出してくるのは当然と言えます。

一方、高校物理の試験はどうしても理科教育の一つとして、教養(知っていること)に重きを置いて作られています。したがって、中間テストや期末テストでは公式に当てはめるだけの問題も聞いてきますし、知っていれば解ける知識問題も聞いてきます。テストは教育の指標でもありますから、簡単な問題で教育の成果を感じさせ、生徒のモチベーションを上げさせることも多いです。

教える側の専門性のギャップ

教師は「教育」の専門家です。したがって、教育に関しては物理学者より優れているかもしれませんが、教えている側の専門性は物理学者から比べると圧倒的に低いです。なぜなら、教師は部活の顧問や生徒指導をやりながらの教育ですから、最新の研究や物理学の専門的な議論に疎くなるのは致し方ありません。

物理学と数学のギャップ

物理学は数理科学です。つまり、数学という言語で書かれたサイエンスなのです。大学では物理学者も数学者もほぼ同じ研究をしています。一方、高校物理は数学とは別の理科であり、教育の一つです。高校教育の中で最適なタイミングで教えるようにカリキュラムされています。高校1年のときは、三角比しか習っていないので、高校2年で学ぶベクトルや高校3年で本格的に学ぶ微積分などの物理学で最も重要な道具については曖昧な言い方になりながら進み、結果的に教える側も学ぶ側も暗記に頼ります。なお、力学の創始者ニュートンは微積分を力学の道具として作り出しています。

理系館では、大学の研究者が行うのと同様レベルのアカデミックな講義を、研究の最先端にいた講師歴20年の「教える専門家」である私がわかりやすく講義していきます。

そのため、かなりハイレベルなことまで取り組みますが、入試はまさにこのような問題ばかりなので、乗り越えなければ合格できません。

しかし、1年間この講義を受けた諸君たちは、大学合格後に、大学の講義で「こんなはずではなかった」というミスマッチが発生することはないでしょう。さらに、最先端の話を随時取り込むので物理の面白さに触れることができ、希望進路にも幅が出ます。毎年理系館卒塾生の中に、物理学科に行きたいという生徒が出るのもこのためではないかと考えています。

ただ最後に次のことは申し上げておきたい。

物理学は学問の中でも最も難しいものかも知れません。ですから、簡単に習得はできません。ちょっと聞いただけでわかるなんて甘いものじゃないのです。恐らく、理解できず、もがき苦しむこともあります。しかし、物理学の考え方を習得した人間への社会からのニーズは絶大で、皆さんが思った以上に広い世界が待っていることを保証します。

一緒に頑張りましょう。

理系館の物理年間スケジュール

※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。

内容 内容
1 力学(等加速度運動) 16 電磁気学(電流、電場、電位)
2 力学(運動の法則) 17 電磁気学(回路)
3 力学(力のつりあい) 18 電磁気学(磁場、磁力)
4 力学(運動方程式) 19 電磁気学(電磁誘導)
5 力学(仕事とエネルギー) 20 電磁気学(交流)
    21 現代物理学
6 力学(運動量と衝突)    
7 力学(単振動) 22 総合演習(力学)
8 力学(円運動) 23 総合演習(力学)
9 力学(ケプラー問題) 24 総合演習(電磁気学)
10 力学(重心、剛体のつり合い) 25 総合演習(電磁気学)
    26 総合演習(熱力学)
    27 総合演習(波動)
11 熱力学(熱エネルギー、比熱) 28 総合演習(波動)
12 熱力学(理想気体、状態変化、熱機関)    
13 波動(力学的波動、正弦波) (29)  
14 波動(音波、ドップラー効果) 29 過去問演習
15 波動(光波) 30 過去問演習
      過去問演習
      過去問演習

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